かんがえるくちびる
「...離すわけないじゃん」
「ちょっとこらしめてやっただけ」
「.....」
そう言ってから笑った。
彼は私をストンと
家の前に降ろした。
「いっ、意地悪!」
「どっちが!」
キャベツはムッとした顔でこちら見た。
尖んがった唇がなんだか可愛い。
「勝手にそうゆうことすんな」
「え???」
「次そうゆうことしたらぶっ飛ばす!」
そう言うと彼は
また広い空に溶け込んでいった。
キャベツの背中からは
しろい翼のようなものが生えていた。。。