かたつむりの恋心
“うれしいといってもらえてわたしもうれしいです。

わたしは1ねんだから、あったことはないとおもうけど、うえむらさんですか?

また、かいてもいいですか?”


(どうしてこう、もっと気の利いたことが書けないんだろう!)

小学校低学年並みだ。

読むのは好きだが書くのは好きではない。

もちろん、書けるものなら書きたいけれど。


昼休みにもう一度来てみたが、ノートに変化はなかった。

(そりゃあそうだよね。学校に来ていないんだから。)

昨日は放課後にでもこっそりノートを見に来たのだろうか。

今日も来るのだろうか。
< 13 / 30 >

この作品をシェア

pagetop