かたつむりの恋心
放課後。
ナツメは図書館に向かっていた。
ノートはまだ真新しく、1ページ目の最後で終わっていた。
〝こんなのはただの愚痴だよね。
思っていることをつたえられないまま、大人になってしまってはいけないと思う。
変わりたい。
だから僕は、こうやって書いてみようと思う。
このノートの最後のページを広げる頃、
少しでも、ほんの少しでもいい。変われていたら。
なにかが動き出すんじゃないかという気がするんだ。〟
うんと迷った挙げ句、ナツメは鉛筆でこのノートに書き込んだ。
ナツメは図書館に向かっていた。
ノートはまだ真新しく、1ページ目の最後で終わっていた。
〝こんなのはただの愚痴だよね。
思っていることをつたえられないまま、大人になってしまってはいけないと思う。
変わりたい。
だから僕は、こうやって書いてみようと思う。
このノートの最後のページを広げる頃、
少しでも、ほんの少しでもいい。変われていたら。
なにかが動き出すんじゃないかという気がするんだ。〟
うんと迷った挙げ句、ナツメは鉛筆でこのノートに書き込んだ。