赤い愉楽
「恥ずかしいわ」



「そんなことはない。あなたと
ご主人は本当に心を通わせていた。


メールをニヤニヤしながら見ている
ご主人を見て


私は痛いほど感じましたよ。



素直に羨ましいと思いました」




そう言った奥田の表情がすっと変わる。




「所で、怜奈さんさっき変なこと言ってましたよね」




「何が?」



「海辺でですよ。教えてくれたと言ってました」

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