赤い愉楽
静かに目をつぶり動かなくなる怜奈。
透き通るような肌の色。



青ざめた怜奈はピクリとも動かない。



「さよなら」



奥田はぽつりとつぶやく。



「さよなら僕のいとしい人」


奥田は動かなくなった怜奈の戒めを解き
ベットに寝かせた。


下着姿の怜奈が肌もあらわに眠る姿。


白いシーツの上に怜奈の髪が
波打つように乱れ落ちている。


絵画のように美しいその光景の中
奥田がつぶやく。


「もう一度いいでしょうか?」


奥田は動かない怜奈に顔を近づける。


奥田は怜奈の唇に軽くキスをした。


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