赤い愉楽
怒って席に着く中村巡査を
悲しげな眼で見つめる平野は
怜奈の姿を見つけ
あわててお辞儀し
取り繕う笑顔を見せた。
「これはようこそおいでくださいました。
遅れて申し訳ありません。
お詫びと言ってはなんですが
怜奈さん。あなた甘いものは好きですか?」
きょとんとする怜奈が黙ってうなずく。
「そうか!よかった。
実は話題のスイーツを手に入れてきましてね。
バウムクーヘンなんですけど
これがまた大変美味しくてね…」
「私はスイーツの話を聞きにここに来たわけではありません」
悲しげな眼で見つめる平野は
怜奈の姿を見つけ
あわててお辞儀し
取り繕う笑顔を見せた。
「これはようこそおいでくださいました。
遅れて申し訳ありません。
お詫びと言ってはなんですが
怜奈さん。あなた甘いものは好きですか?」
きょとんとする怜奈が黙ってうなずく。
「そうか!よかった。
実は話題のスイーツを手に入れてきましてね。
バウムクーヘンなんですけど
これがまた大変美味しくてね…」
「私はスイーツの話を聞きにここに来たわけではありません」