赤い愉楽
「そうですか。じゃあ彼は
あなたに何か言ってましたか?」



「主人は!」


怜奈は突然立ち上がって
叫んだ。


平野の後ろに立つ中村巡査が
思わず目を見開く。



「主人はあいつらと関係があるんですか?


あいつは…

私をさらったあいつは
ワタヌキという人の金を


主人が動かしていると言っていました。
それは本当なんですか?


主人は悪事に加担してたんでしょうか?
知っていたら教えてください!」

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