赤い愉楽
「あなたの旦那さんはいい人でした。

間違いありません」


そう言う男の言葉に
何度もうなずく怜奈。


そんな様子にため息をつく平野。


「そうそう。自己紹介が遅れて
申し訳ありません。


私は奥田というものです。


何かありましたら気軽に連絡してください」


奥田という名前を
心の中で噛みしめる怜奈。


「いつでも力になります」
< 61 / 377 >

この作品をシェア

pagetop