君の目線の先
美術部の俺は、スケッチのために運動場に赴いた。
美術部に入った理由は簡単で、昔美織に、絵がうまいねっ!と言われたからだ。
うまいって言われたくて、絵を描きまくっているうちに、画力がかなりついて、たくさんの賞をもらっていた。
そんな俺を美織は、すごーい!と誉めてくれた。
本当はバスケ部に入りたかったが、中学のときの美術部の先生に誘われたのをキッカケに、俺は美術にはまっていった。
美術部と聞くと、オタクの集まり、と思う人も多いと思う。
けど俺だけは、誰もオタク扱いしなかった。
実力があったし、何よりも明るい友達ばっかりだっから。