すいません、間違いなんです。


しばらく無言だった私を不思議に思ったのか、



「………華恋、どした?」



「え、あっ、いや……
何でもないヨっ!!?」



あ、かなりヤバい。

すっごい声裏返っちゃった…。



「…え、すごい声裏返ってるけど(笑)」



そう言ってクスッと笑ったあと、「私の後ろに何かいた?」と、私に言う。



「や、何もいないよ―」

と言う前に円は後ろを向いてしまった。



「…あぁっ、望月悠人がいたんだ」



「っ、~~~!!」



だ、あ、もうっ!
振りむいちゃダメだったのに~っ!!


< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop