茜ヶ久保マリネの若気の至り
「強がる事はない」

リヴァイアサンの足元に大きな水溜まりが発生。

彼の身は、その水溜まりへと沈んでいく。

「今日の所は僕が退いてあげるよ。美人には優しくしなくちゃね…でも」

その優男の顔が一瞬、野心に満ちたギラついた色を覗かせた。

「あんまり目障りなようだと殺すよ?自分は特別扱いされてるなんて思わない事だね…跳ねっ返りの人魚姫…」

癇に障る言葉を残して、リヴァイアサンは私の目の前から姿を消していった。




< 40 / 101 >

この作品をシェア

pagetop