茜ヶ久保マリネの若気の至り
今更どの面下げて人魚達の洞窟に戻れるものか。

プライドばかりが高く、しかし頼れる者もおらず。

海の真ん中で途方に暮れる。

いずれ日も傾き出す。

夜になればサハギン達が行動を開始するだろう。

リヴァイアサンも借りを返すべく、私を探しているかもしれない。

今の私に戦えるか?

孤立無援となった私に。

戦う力云々というより、身寄りがない事への不安で心が折れそうになる。

心休まる場所を失った事で、精神が萎えそうになる。

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