poco a poco~少しずつ~another side 【短編】
そんなある日




あたし達が音楽室で集まるようになってから




ちょうど1年ぐらいたった日





あたしは彼に






告白された。








あたしも彼が好きだった。




でも、あたしの心の中に、まだ、前の恋の残骸が燻っていた。




完璧に吹っ切れてもいないのに、彼と付き合うなんて、彼に失礼だと思った。





だから、「yes」でも「no」でもなく、



あたしは






「待って」



と言った。
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