poco a poco~少しずつ~another side 【短編】
いつものように弾いていたら




ドアがガタッと音を立てた。




指は動かしたままでそっとそっちを見ると





そこにはクラスメートの男子。





彼とあたしの関係は





そこまで近くも遠くもない





曖昧で微妙な関係。





入ってくる様子もないし





どこかへ行く気配もない。





だからもう気にせずに放っておこうと思い





再び鍵盤を踊る指だけに意識を持って行った。







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