poco a poco~少しずつ~another side 【短編】
それから




彼は音楽室の中に入って




あたしのピアノを聞くようになった。







ピアノを弾き終わった後も



2人で話したりした。





そんな事を続けている内に




あたしの頭を占めていた



「好きな人」と「その彼女」のことは



雲散霧消、とまではいかないけれども



半分ぐらいに消えていて




代わりに彼のことが




残りの半分を占めるようになった。




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