poco a poco~少しずつ~another side 【短編】
そんな日常が半年ぐらい続いたある日




業者の作業かなんかで



1ヶ月、音楽室が使えない、と先生から聞いた。



ああ、1ヶ月、彼との時間がお預けか、と





…………妙に寂しく感じた。



それを彼に伝えたら


彼は


「そっか。それじゃ別のところ行こう?」


と言った。



嬉しかった。


彼もあたしとの時間を大切にしてくれているみたいで。




でも、あたしの口から出た言葉は



「なんで?」


だった。
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