【実話】今日からアナタに恋をします
午後の授業が終わって私は2人で話をする事にした。
マリとサユは呼ばなかった。
あの2人は何かもう忘れてるみたいだし・・・・。
放課後、教室に2人になったから聞いた。
「ねぇ。ハル。全部話してほしいんやけど」
ちょっとキツい口調になってしまった。
「実は・・・」
いいにくそうにしてた。
「あの、ある日私サユのお姉ちゃんに恋の事全部はなししたんよ。相談のってくれるっていってくれたし。」
「うん」
「そしたら、先輩が自分がシン先輩のメアドを教えてあげるって言ってくれてん」
「うん」
「それで何日前に先輩が休み時間に講堂においでって言ってきて、最近ずっと講堂で恋バナしてたんよ」
「うん」
「先輩達のおかげで私、シン先輩と先週からメールするようになってん」
「うん」
「んで私とシン先輩が結構いいムードになってて、告白しちゃえば~って言ってくれて。私、今迷ってるんよ~」
全部聞いたことない話・・・・・・。
ハル・・・・。私はハルに全部、全部話してきたよね?ねぇ?
ハルは私を信じられないの?
告白って・・・・。もうそこまで行ってるの?
私があの日相談した時、なんで言ってくれなかったの?
涙がこぼれた。
止まれ、止まれ。
今は笑って、「おめでとう」って言ってあげなきゃだめなのに。
友達が好きな人とうまくいって嬉しいはずなのに、
どうして涙が・・・。
止まれ、止まれ。