貴方が好きなの
別に、どうしても出たい。
って訳じゃない。
思い出には、いいかなぁ。
って思うだけ。
「……説明は、こんな感じだ。…では、投票に移る。投票用紙に記入が終わったヤツから、教室へ帰っていいぞ」
藤本先生の指示通り、投票用紙に記入する。
自分の名前を入れても良いらしいけど、そんな真似、できない。
先生達が開票するし、恥ずかしい。
だから、お姫様役の所にマナ、王子様役の所に冬夜の名前を書いた。
……美男美女、だ。
なんか、悲しいなぁ。
まぁ、とりあえず投票用紙を先生に渡して、教室へ帰ろう。