貴方が好きなの

あまりのことに女王は、気を失ってしまいました。



《おのれ、魔法使いめ！》


王子が剣を抜いて斬りつけます。


途端に


ﾋﾟｶｯ！ｶﾞﾗｶﾞﾗ！


と雷が広間に落ち、２人の魔法使いは高笑いだけを残して、闇に消えていきました。




オデット姫は、人間に戻れなくなった悲しみを抱え、泣きながら森の湖に戻ります。


オデット姫がいないことに気付き、王子は姫の後を追いました。



森の湖の岸部では、少女達がオデット姫の帰りを待っていました。


そこへ泣きながらオデット姫が戻ってきて、お城での出来事を伝えました。


少女達は、泣き崩れてしまいました。