貴方が好きなの
嫌な胸騒ぎ
翌日、授業を終え、放課後に入ると劇の練習になった。
昨日と同じ空き教室。
「みんな、揃ってるかぁ?」
藤本先生だ。
「上田がいませーん」
中川が言った。
そういえば、確かにいない。
どうしたんだろう?
今日は、珍しく授業中静かだったし。
気分でも悪かったんだろうか?
雨でも降りそう。
「まぁ……いい。先に始めておこう。いずれ来るだろ」