貴方が好きなの
帰ると言っても今いるのは玄関から5メートルも離れてない。
「…ただいま〜」
「あら、おかえりなさい。出ていって10分もしないうちに帰ってくるなんて、どうしたの?」
と、お母さんがびっくりした顔で聞いてきた。
「あのね、お隣さんと話してたら、公園へ行く気が失せたの」
そう言って隣に越してきた冬香さんと冬夜のことを話した。
「……っということがあって、引っ越し作業が済んだらまたもう一回ウチに挨拶に来るって」
「…そうなの!!早く会ってみたいわ冬香さんに。……もう一回挨拶に来るってことは、もう暗いし、家に上がってもらって晩ご飯に誘いましょう!」
「いいかも!
……じゃあ、晩ご飯何にする?」