貴方が好きなの

ｶﾞﾁｬｯ

部屋の中はむっとしていて、暑かった。
まず、電気とエアコンをつける。



「暑い。そんなに片付いてないけど……」


冬夜が部屋を見渡して、「めっちゃ綺麗………」と小さく呟いた。


「……………そう？」


「だって、机とソファーとベッドとかしかないじゃん」


「普通でしょ？…ジュース持ってくるから、ソファーかベッドに座ってて」


「あ、いらない、いらない。喉渇いてないし。いるときはまた言うから」


「そうなの？………」


「そう！そういえば、藍って学校までどうやって行ってる？」


「徒歩だけど………それがどうしたの？」


「徒歩かあ。藍、一緒に登下校してくれるよね？」


冬夜って小学生みたい。

「……いつも１人で帰っているし、別にいいけど……」


「じゃあ、決定！」