貴方が好きなの
だんだん暗い思考になってきている頭を振って、頭を切り替える。
そういえば、もうすぐ待ち合わせ時間だ。
待ち合わせ時間は2時で私の家の前で会うことになっている。
午後2時私の家の前。
玄関を開けると、冬夜がちょうど家から出てくるところだった。
「よっす!時間ぴったりだな」
「家出るタイミング一緒だったねぇ」
「なんか楽しみだわ。2人きりだからデートみたいな感じで」
「………」
「何??無言?ていうか、藍、顔赤いよ。照れてるの?」
そう言って顔を覗きこまれた。
顔が赤く、熱くなるのが自分でも分かった。
「………なんでもない!」
「…ふぅーん。まぁいいや。じゃあ周辺案内よろしくお願いします」
キラキラな笑顔が眩しい。冬夜ってホントかっこいい。