貴方が好きなの
部屋に着いて、ドアにもたれかかる。
さっきのことが、フラッシュバックする。
まだ冬夜のぬくもりが残ってて、自分で自分を抱きしめる。
中川が好きなのに、冬夜のことが気になりはじめてる。
冬夜は何を考えているのかな?
昨日会ったばかりなのに。
もう、何がなんだかわからない。
なんて考えているうちに、ドアにもたれかかったまま、寝てしまっていた。
次の日、お母さんが、「晩御飯もお風呂も入らず、どうしたの?何かあったの?」って心配してくれた。
でも昨日あったこと、恥ずかしくて、口が裂けても、言えるわけないよ。
そんなこんなで、あっという間に、残り半分だった夏休みも終わった。