遠い君



…彩音だ

よく見ると唇を噛みしめ、強く手を握っている

我慢してるんだ


正直俺はこの光景が信じられなかった
というか、信じたくなかった


俺の彼女が
あの優しい知華が
彩音にひどい言葉をあびせている



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