わがまま彼氏。
学校までの道には、大きい登り坂があって、結構長いから、チョーキツイ。
そして、もう一つ。
猛犬の家を通らなきゃならないのだ。
私は、基本的、動物好きだし、家でも犬4匹、猫2匹、うさぎ2匹は飼ってる。ケド・・・私の知ってる猛犬は・・・犬じゃ無い!!
怖すぎる・・・・。
って事で、私達の難関は、この2ヵ所。結構坂より、猛犬の家の方が辛いかも・・・。
私が、お構いなしで走ってると、後ろから聞こえない程の声で「待ってぇぇぇぇ・・・」って聞こえた気がした私。
恐る恐るその声の主を探すため、後ろに振り返った私。
「ぅ、うわぁぁあ!!」
私の目の前にいたのは前髪を目の前に垂らして、汗をいっぱい掻いている悠里がいた。
「は、はやい・・・・」
悠里はもう死にそうな顔をしていたので、私は何回も謝った。
こんな朝も私の毎日の楽しみ。
悠里とこうやって過ごすのが楽しくて・・・・。
私は悠里といるとき、悠里以外に何もいらないって思うんだ。
でも・・・私はあの日から変わった。
悠里じゃなくて・・・もっと大事な人に気付けたあの日から・・・・。