記憶 ―惑星の黙示録―
私の父は、
『食べる為、遊ぶ為』
と言った。
それは、現在の社会、世の中での話。
もっと根本的な意味を私は知りたかった。
何の為に私たちは意識を持ち、
話し、苦しみ、楽しみ、
日々の生活を送っているのか。
私は、いや…
私たち人間は、なぜ生まれたのか。
誰も答えが分からずに生きている。
知るはずもない。
生まれた時から、
こんな世界だったのだから。
世界の常識、誰が決めた?
一番始めは、ビックバン?
そこから全ての事実を見てみたい。
地球の記憶を分けて欲しい。
考え出したら切りがない。
そんな事を考えていたら、
この社会で生きていけない。
そして、私のように…
皆、考える事を忘れていく。
まるで誰かの策略に引っ掛かったかのように…。
それに対応出来ない若者、
生きている意味を考えて、
考えて、
でも答えは出なくて…。
今、リュウに連れられて、
私の世界の見方が、少し変わってきている。
このままついて行けば、
知りたかった全てに…
少しは近付けると思ったんだ。