記憶 ―惑星の黙示録―
もっと意外だったのが、
二人の反応だった。
「そうだよね~…、根本的な性格は変わらないんだけど、ある時から急にね~?」
愛里は穏やかに笑いながら、そう絵美に同意を求めた。
「…そう!だから『アイツ』のせいなんだって!」
絵美はそう拳を握る。
二人は…、
私自身が私の口から直接言わなくても、
知っていた。
気付いていた。
そう分かってくれていた。
この二人が居てくれれば、
分かってくれれば、
それで良いと思った。
愛里は、
私を癒す天才だ。
絵美は、
私に元気をくれる天才だ。
「強い私」が弱音を漏らせる、
唯一の友達だった。
大事な…、
大切な存在なんだよ。
なのに…
私は…