記憶 ―惑星の黙示録―


「私、結婚式の日取りが決まったの。これ、招待状!来てね?」

愛里は、
幸せそうに微笑みながら私に言った。


「うん!おめでとう~!」

私は…
ちゃんと笑えていたかな?

無理してるって、
気付かれなかったかな?


二人は、

二人だけは、
ずっと私の傍にいてくれると思っていたんだ。

愛里も、絵美も、
二人ともそれぞれ「結婚」が決まっていた。

だけど、リアルじゃなかった。

「招待状」を渡された瞬間に、
それは…、突然に降ってきた。
「現実」が、降ってきた。

今度は、絵美の番…


心から、
大切な二人なんだよ?

心から…
幸せになって欲しい二人だよ?


なのに、

私は…


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