私と彼の関係〜本気の浮気〜

狭くなったからか佐々木さんは立ち上がるとそのまま、なぜか私と桜ちゃんのところにやってきた。


佐々木さんは桜ちゃんに向かって少し困った顔をしていて。



「吉田さん、お願いがあるんだけど」


「えっ何ですか?」


「高橋と伊藤が吉田さんと話してみたいってカラオケ前から言っててね。もしよかったら相手してもらえないかな?」



優しく笑いながら顔の前で両手を合わせてお願いと首を傾げる佐々木さんに桜ちゃんは噴き出した。



「由紀ちゃんとか彩子ちゃんじゃなくって私でいいんですか?」



おずおずと聞く桜ちゃんに佐々木さんは笑いながら頷く。


高橋さんの方を見ると、すでに伊藤君が佐々木さんの場所に移動していて。






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