私と彼の関係〜本気の浮気〜
『じゃあ連絡します。気を付けて帰って下さいね。それじゃあ』
「ありがとうございます。佐々木さんも頑張ってくださいね」
電話を切ると、急にドキドキと心臓がうるさく動き出した。
受話器を持っていた手は知らない間に汗ばんでいて
それでも佐々木さんとの会話を楽しんでいた自分に気が付いた。
ハァと溜め息を漏らし、電話のディスプレイを見ると
18:10。
「ホントに5分だ」
時間の正確さに驚きつつも、さっきまで話していた電話機に向かって笑みが零れていて。
留守番電話に切り替えロッカールームに入り、靴を履き替えようとドアを開けた。