私と彼の関係〜本気の浮気〜
耳元で吐息とともに私の名前を囁いて意識を引き戻す。
彼に囁かれる自分の名前が愛してるという言葉に聞こえて
私の両手をベッドへ縫い付けている彼の手をぎゅっと握りしめる。
握り返してくれた彼の手は暖かくて。
何度も波に飲み込まれそうになりながらもっと彼を全身で感じようと手を伸ばすと
「真央、俺の名前・・・呼んで?」
震える唇から零れる彼の名前。
「り・・・涼・・・一」
「・・・もう一回言って?」
「涼一」
彼の名前を呼ぶと同時に大きな波にさらわれそうになって。
彼の背中に両手を回してギュッとしがみつきながら
私は彼・・・涼一という名の波に
飲み込まれた。