私と彼の関係〜本気の浮気〜
前に来た時とは少し違う、でも同じような感じの個室に案内されビールを注文する。
「ちょっと顔を洗ってくる」
涼が席を外した。
この前は全部食べなかったんだよね。
もしかしたら最後の晩餐かもしれないし、何か美味しいもの食べたいな。
そんなことを考えながら暫くページを捲っていると
「すっきりしたぁ」
涼が戻ってきて、ほぼ同時に店員さんがビールを運んでくる。
「真央、食べたいもの見つかった?」
椅子に座りながら聞いてくる涼に頷き、つまみを注文する。
店員さんが出ていくと、乾杯とジョッキを合わせてビールを飲んだ。