私と彼の関係〜本気の浮気〜
ふと気が付くと、佐々木さんと話してると楽しい自分に気付く。
もちろん、他の人と話してても辛いわけでもないし、嫌なわけじゃない。
それでも、佐々木さんとの会話はなんていうんだろう。
変に肩をはらず、気を使わず、自然な自分のままでいられた。
社会人になってから、友達や彼氏以外では初めてのことだったからなのか。
自然の笑顔になっていたことに気付かなかった。
「幹事さん、そろそろお時間ですが」
お店の人に声を掛けられたのは入店してもうすぐ2時間の頃。
忘年会の時期を通常より少しはやくしたけど、なんせ70人の大所帯。
伝票の金額を確認し、紙幣を渡して領収書をお願いする。