私と彼の関係〜本気の浮気〜


少し手を伸ばせば届く距離にいる彼に触れたくて・・・



「真央の彼の話を聞いて、真央にはこれ以上本気になったらダメだって自分に言い聞かせようと思っ・・・」



彼の手に触れた瞬間、私の涙が溢れた。



「真央?」


「同じ」


「真央」


「私も・・・涼と同じ気持ちだった」



言いたかった気持ちを代弁してくれてありがとう・・・


想いを込めて握った彼の綺麗な手は


・・・私の手より少し冷たかった。




---それから




今までお互いが触れなかった話をした。


修ちゃんの事、涼の奥さんの事。



10年前、取引会社の受付にいた奥さんに告白されて付き合い始めた彼は接待先のホステスや合コンで知り合った女性と一夜を共にすることも多々あったらしい。






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