私と彼の関係〜本気の浮気〜
「ちゃんと俺の口から真央に直接話したかったんだけどな」
母さんはおしゃべりだからと苦笑する。
「どういうこと?」
「お盆休みの時に話したよね、栄転の話こっちに帰ってくる直前に内示が出てね。
来年の4月から本社へ異動することになった」
修ちゃんはそういうと、コーヒーを一口飲んだ。
「4月1日付だから今の出向先から、遅くても3月の末には向こうへ行くことになる。
できればそれまでに真央と籍を入れて一緒に来てもらいたいって考えてる」
「でも、それって」
「うん。来年の春あたりって漠然とした感じだったけど急に時期が決まって驚くよな?結局出向も半年延びたし。
俺の都合でホント申し訳ないんだけど」