私と彼の関係〜本気の浮気〜
涼との想い出の場所を誕生日プレゼントとして目に焼き付けてから帰ろう。
これで私の気持ちに鍵を掛け、修ちゃんと結婚すると覚悟を決めた。
修ちゃんには申し訳ないけど、私の覚悟が彼と修ちゃんを幸せにできるから。
佐々木涼一という大切な人を大切な想い出にするための覚悟だった。
こっそりと建物の影から待ち合わせていた植え込みに目を向けると想い出が蘇る。
暑い中あそこで遅れてる涼を待っていて、あの後涼と想いを伝えあった。
二人でお互いの気持ちに向き合ったあの日。
私は今まで生きてきた中で一番幸せだったのかもしれない。
涼の過去を知ることで彼の心の痛みに触れ、偽りのない彼に出会えた。