私と彼の関係〜本気の浮気〜
しばらくしてから腕の力が緩み、徐々に体が解放されて今度は両腕に痛みが走る。
「痛っ!」
「ごめん。真央が・・・ホントに真央がいると思って」
久々に近くで見る涼の目の下にはうっすらと隈が出来ていて少し可笑しかった。
「疲れてるの?」
「真央からの返事がなくて眠れなかった。真央もここに」
綺麗な指が私の目の下を伝う。
ファンデーションで隠しても、眠れなくて出来た隈を綺麗に隠すことはできなくて。
お互いにお互いを想って眠れなかったんだと。
そのまま涼に腕を掴まれたまま、居酒屋のエレベータへ連行され、一番最初に涼と入った個室へ案内された。