私と彼の関係〜本気の浮気〜
「精神的?」
「うん」
涼は枝豆を口に入れながら淡々と話している。
「大変そうだね。お子さんは大丈夫なの?」
「取りあえず年末に向けて仕事が忙しくなってきてるから、うちの親に頼んでる」
「そっか。子供さん寂しいけどおじいちゃんやおばあちゃんがいると少し安心だね」
返事はなく、涼は真剣な顔をして私を見ている。
私は何も言えずに俯いて・・・ただ神様に祈っていた。
涼から何も聞かれないようにと。
「真央、さよならってどういう意味?」
・・・神様はいなかった。
俯く私の顔を上げさせようと、彼の手が私の視界に入る。
彼を守るって決めたのに、触れられたら私はまた暴走してしまう。