私と彼の関係〜本気の浮気〜

｢覚える気ある？私、来月でいなくなるんだよ？

残った由紀ちゃん達に大変な思いしてほしくないんだけどな｣


｢大丈夫です｣



できるだけ冷静に気持ちを伝える私に由紀ちゃんはガッツポーズを作って返事をするけど。


書類を持って立ち上がると、別室で資料を作っている先輩の元へ向かう。



｢先輩、少しいいですか？｣


｢いいよ、どうしたの？｣


｢引き継ぎの事なんですけど｣



現状を正直に報告した。


退職した後、引き継ぎに不備があれば責任はすべて先輩が背負うことになる。


このままだと心配なんですと言う私に



｢大丈夫だよ、なんとかなるから｣


｢でも･･･｣