私と彼の関係〜本気の浮気〜
「真央ちゃんは心配しすぎ。彼女達はちゃんと真央ちゃんを見て仕事してたんだから。
真央ちゃんが思ってるよりしっかりしてるのよ皆」
先輩に用件はそれだけ?と聞かれたので、あわてて書類の間に挟んでいた退職願を差し出す。
「ホントいろいろお世話になりました。あともう少しですけどよろしくお願いします」
頭を下げて差し出すと、先輩は少し躊躇ってから受け取ってくれた。
「真央ちゃん、少し時間ある?」
「大丈夫です」
作成していた資料を保存してパソコンの電源を落とした先輩は
「じゃあ会議室に移動しようか」と立ち上がったので、一緒に部屋を出て廊下を歩く。
事務所の隣にある会議室の鍵を開けると、少し待っててと先輩は会議室を出ていった。