私と彼の関係〜本気の浮気〜
エアコンのボタンを押してからコの字型に置かれたテーブルをぐるっと見渡し
ホワイトボードの左側、ちょうど扉から一番奥の椅子に腰かける。
ホワイトボードには、先週末の売上報告の数字がそのまま残っていて。
彼は目標を達成したみたいで達成率101%と書かれてあった。
「お待たせ」
先輩はカーディガンの袖を手のひらまで伸ばして缶コーヒーをくるむように持っていて
入口の自販機ってあんまり売れないのかなぁ?と笑いながら缶コーヒーをひとつ私の前に置いた。
「ありがとうございます」
「ううん、いつも真央ちゃんに雑用押しつけてたから」
子供がいるとなかなか正社員も難しいわと溜め息を付きながら、それでも幸せそうで。