私と彼の関係〜本気の浮気〜
「先輩は幸せですか?」
そう尋ねていた。
「幸せよ。大変なことも多いけど」
「すいません、変なこと聞いて」
暖房が効いていない会議室はまだ少し寒くて、先輩からもらった缶コーヒーで暖を取る。
「真央ちゃんは?」
「え?」
「真央ちゃんは今、幸せ?」
先輩は首を傾げながら聞いてきて、私は・・・即答できなかった。
「・・・幸せだと思います」
心の中には彼がいて、でも結婚するのは修ちゃんで。
彼とは二度と愛を語ることはないし、きっと会うこともないだろう。
でも、彼・・・涼を守ることができるなら・・・幸せだ。
「そう。それならいいんだけど」
先輩は缶コーヒーを開けて一口飲んだ。