私と彼の関係〜本気の浮気〜
ドレスが皺にならないようにトレーンを床一面に伸ばしてくれたお姉さんの合図でゆっくりと椅子に腰かける。
「・・・びっくりした」
先輩は徐にビーズのバッグから白い封筒を取り出して、私に差し出すと
「彼から預かってきたの」
そう言って優しく微笑んだ。
封筒に目を移すと見慣れた文字で『真央へ』と書いてあって
心がザワザワと騒ぎだす。
私はどうしていいか分からず封筒をただ眺めていて
「真央ちゃんに話があるの」
先輩の優しげな目が真剣な目に変り、私は黙ってコクリと頷いた。
「どこから・・・ううん最初から話したほうがいいね」
先輩はフウッとひとつ息を吐くと言葉を紡ぎ始めた。