私と彼の関係〜本気の浮気〜


両親と先輩のいるこの部屋で



結婚して欲しい。



彼からのプロポーズに、私は何度も頷いた。



枯れ果てたと思っていた涙がまた零れていて。



「真央の選んだ道を歩きなさい」



父はそう言って母と先輩と部屋を出ていった。





彼は両親と別室で会っていた。


奥さんとの離婚が成立した彼は、両親に頭を下げた。


必ず真央さんを幸せにします。


結婚を認めてください。



すでに、修ちゃんから話を聞いていた両親は私達の気持ちは、昨日私に伝えてあると答えた。



「娘の選んだ道を私達は応援するから、君も自分の選んだ道を信じて歩みなさい」



そう言うと、父は彼の肩をやさしく叩いた。





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