私と彼の関係〜本気の浮気〜
〜19〜
「飯田さんから、今年に入ってから連絡があって」
『真央を幸せにして欲しい』
修ちゃんは彼に頭を下げた。
新居が決まらないことや、仕事が忙しいと私との接触を避けていたのは
すべて修ちゃんの優しい嘘で私が幸せになるためだけに奔走してくれていた。
『真央が遠くに感じる』
ドレスを試着する私を、修ちゃんはどんな思いで見てたんだろう。
『バイバイ真央』
最後の電話はどれほど苦しんで優しい嘘を並べたのだろう。
「俺は飯田さんのようにできないって言ったんだ」
私の隣に椅子を持ってきて座った彼は、窓の外を見ていた。