私と彼の関係〜本気の浮気〜
「えっ?でも狭いですし」
「大丈夫ですよ。あっ伊藤、ちょっとそっちにずれて」
反対側に座っていた伊藤君に声を掛け、私が座れるだけのスペースを確保してくれる。
せっかく空けてくれたし・・・取りあえず、一旦座ってから移動すればいいか。
そう思って佐々木さんの横に腰を下ろす。
佐々木さんは嬉しそうに
「最初から隣の席って約束してたし」
周りには聞こえないように小声で言われ、思わずその低い声にドキッとした。
「じゃあ若い人達同士の親睦を深めるために。乾杯!」
当たり前のように混ざっている上原部長の音頭で二次会が始まる。