私と彼の関係〜本気の浮気〜



「えっ?でも狭いですし」


「大丈夫ですよ。あっ伊藤、ちょっとそっちにずれて」



反対側に座っていた伊藤君に声を掛け、私が座れるだけのスペースを確保してくれる。



せっかく空けてくれたし・・・取りあえず、一旦座ってから移動すればいいか。



そう思って佐々木さんの横に腰を下ろす。


佐々木さんは嬉しそうに



「最初から隣の席って約束してたし」



周りには聞こえないように小声で言われ、思わずその低い声にドキッとした。



「じゃあ若い人達同士の親睦を深めるために。乾杯!」



当たり前のように混ざっている上原部長の音頭で二次会が始まる。






< 49 / 297 >

この作品をシェア

pagetop