私と彼の関係〜本気の浮気〜
いつのまにか彩子ちゃんは他の席に移動していて、営業の伊藤君が座っていた。
「伊藤君、飲み過ぎてない?」
「へっへっへ〜大丈夫ですよ〜」
Vサインをする伊藤君はすでに飲み足りているらしく、ネクタイを頭に巻きつけている。
今年22歳になる会社の一番年下君。
栄養の行き届いてる少しメタボチックなお腹をゆすりながら「片瀬さぁん」と甘えた声を出す。
「はい、どうぞ」
シガレットケースを差し出すと、嬉しそうにふたを開けて煙草を1本取り出す。
煙草に火を付けて、嬉しそうにゆっくりと吸い込みフーッと煙を吐き出した。