私と彼の関係〜本気の浮気〜
少し照れくさくなった私は、伊藤君に冷たい視線を送る。
酔った伊藤君は全く気付かず「お邪魔虫は退散します」とふらつく足取りで彩子ちゃんのいる一角へと歩いて行った。
ふと気が付くと私と佐々木さんの傍には誰もいない。
「やっとゆっくり話しできますね」
佐々木さんは眼鏡を取ると、ハンカチでレンズを拭き始めた。
「そういえば佐々木さんって芸能人に似てるって言われてるんですよね」
「あ〜そういえばお客さんに何度か言われたことあるかな」
「私、名前が思い出せないんですけど。よくTVドラマに出てますよね」
「○○に似てるってよく言われるかな」
名前を聞いてあ〜と納得。