私と彼の関係〜本気の浮気〜


部長から由紀ちゃんをゆっくり引き離すと、軽く頬を叩く。



「由紀ちゃん起きて。此処どこか分かる?」



うっすらと瞼を持ち上げた由紀ちゃんに優しく問いかけてみる。



「うぅ〜飲みすぎた〜」



ゆっくり体を起こしながら覚醒しつつある由紀ちゃんに、桜ちゃんから受け取った水の入ったグラスを持たせる。



「取りあえず飲んで」


「うぁ〜い」



ゴクゴクと水を飲むと、少し目が覚めたのか大きなクリッとした目に力が戻り始める。



「あっれぇ?由紀・・・寝てましたぁ?」



フアッと欠伸をした由紀ちゃんは、周りをキョロキョロと見渡していた。



「私も帰るから、由紀ちゃんも一緒に帰ろう?」






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